近藤誠氏の詐術 増え続ける「抗がん剤が効く」”例外”と、文藝春秋との”関係”

COI(利益相反)開示:
本記事を執筆するに際し、開示すべき利害関係はありません。

要旨:
近藤誠氏は説明無しに年々「抗がん剤が効く」がんを増やし続けている。
在職中なら懲戒免職相当であろう捏造(http://togetter.com/li/691713)と併せ、
意図的に知識の無い読者を騙そうとしていると考えられる。

以下、簡潔に根拠を示す。※赤字は前回と比較し増えた部分。

急性白血病悪性リンパ腫等の血液がんは検討対象外
本書の記述が最終見解です
   『抗がん剤は効かない』p11−12
    (2011年5月・文藝春秋社刊)

「血液のがん」睾丸腫瘍・子宮絨毛がんは対象外」
   『「がんもどき」で早死にする人、「本物のがん」で長生きする人』p10
    (2013年11月・幻冬舎

急性白血病悪性リンパ腫などの血液がん抗がん剤で治る可能性がある」
「固形がんでも睾丸腫瘍・子宮絨毛がん小児がん抗がん剤で治る可能性がある」
   『中居正広の金曜日のスマたちへ
    (2014年10月3日・TBS)

 なお、私の知る限りこの件に関する近藤誠氏の説明は一切ありませんでした。

暴かれたインチキ
   近藤誠 『抗がん剤は効かない』p16

「本書出版のレールを敷いていただいた、文藝春秋松井清人さん、飯沼康司さん、および適切な指摘を賜った、編集者の嶋津弘章さんと吉地真さんに厚く御礼申し上げます」
   同 『抗がん剤は効かない』p248

 5月27日開催の決算役員会で、松井清人専務が文藝春秋社の)新社長に就任するトップ人事を内定した。
  新文化ONLINE(http://www.shinbunka.co.jp/news2014/05/140527-01.htm

「得意不得意、好き嫌いを言っている暇も余裕もないのですよ、実際。それに私だって、いまだに得意なテーマなんて言えるものはありません」
 文藝春秋「SPECIAL」編集長吉地真http://www.bunshun.co.jp/recruit/about/magazine/special.html

付記:
実はこの手の「羊頭狗肉」は今に始まったことではありません。
当時の方がはるかにまともかつ問題提起を含んでいたとは言え、
1988年当時の文藝春秋誌への初投稿でも既にその傾向が伺えます。

 乳ガンは切らずに治る 著者:近藤 誠 掲載誌名 文芸春秋
 http://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I2879880-00

ここでは、近藤誠氏は「乳房温存手術」を主張していた、
と指摘するに留めます。

付記2:
ご質問等ありましたらtwitterhttps://twitter.com/maturiya_itto )までどうぞ。
長いバージョンの原稿欲しかったりする方も以下同文。